惜別編
名残を惜しんで私も「富士・はやぶさ」に乗ることにしました。東京から九州へブルートレインで往復できればよかったのですが、さよならフィーバーで切符が思うように取れず、2度に分けて乗りました。
はやぶさに乗車
まずは新幹線で九州入りして、熊本まで移動しながら撮影しました。写真は鳥栖から久留米へ向かう熊本行き「はやぶさ」です。後ろで新幹線の工事が進められています。
これを撮影したのは廃止まで1箇月を切った頃でしたが、九州では駅以外で撮影している人をほとんど見かけませんでした。沿線には景色のいい所がいっぱいあるのにもったいないです。
廃止前に九州の主な駅で記念乗車券が発売されました。これは久留米駅のポスターです。
廃止直前の2月1日から28日まで、上り「はやぶさ」の熊本-博多間で昼間の特急と同様乗車券と指定席特急券で乗車できるサービスが行われました。写真は崇城大学前駅のポスターです。同じ期間に上り「富士」でも大分-小倉間で同様のサービスがありました。「富士」の6号車と「はやぶさ」の12号車でB寝台の下段を3人掛けの座席として使用します。
下り列車は下松-大分・熊本間で立席特急券で乗車できました。そのためか、廃止直前にもこのようなサービスはありませんでした。ちなみに過去には上り列車も立席特急券で乗れたのですが、途中で後続の特急に抜かれるようになったためやめてしまったようです。
熊本駅では天井から垂れ幕が下がり、パネル展示やグッズ販売も行われてお祭りムードでした。
これは運転席の窓から顔を出して記念撮影ができます。廃止までの残り日数も書かれています。
熊本駅でも2011年春の博多-新八代間開業に向けて新幹線の工事が進められています。2年後には「リレーつばめ」に乗るために多くの鉄道ファンがここを訪れるでしょう。私は今回博多-鳥栖間と久留米-熊本間で乗ることができたので安心して2011年を迎えられます。
それでは、乗り換えなしで東京へ帰れる唯一の列車「はやぶさ」に乗りましょう。
一番前の12号車へ機関車を見に行きました。この日の下関からの牽引機はEF66 51です。時刻は午前6時31分。本来なら浜松に着く時間ですが、先行列車の事故の影響で、まだ50km手前の蒲郡付近を走っています。この時点で30分程度、東京着は1時間半の遅れでした。
後日、富士山が見える場所で「富士・はやぶさ」を撮影しました。今まで多くの鉄道ファンがこうして富士山をバックに走るブルートレインを撮影してきましたが、間もなく見納めです。
続いて「富士」に乗車します。