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動画は2008年2月26日東京着上り列車の午前6時頃の車内放送です。国鉄時代からの客車用オルゴールを使用しています。
「銀河」の車内を探検してみましょう。客車は全て1970年代に造られた古い車両ですが、よく整備され車内は綺麗です。
1号車はA寝台です。A寝台は座席車のグリーン車に相当します。「銀河」のA寝台は2段ベッドが車体長手方向に並ぶ古い様式で、幅は約90cmです。
写真は下段です。中央で2分割して折りたたむと向かい合わせのボックス席になる構造です。そのためクッションが4分割になっており、寝るとその凹凸が感じられるのが欠点です。座席にした時の肘掛けが通路側の柵に付いています。画面左は上段へ上る梯子です。寝台料金は10,500円です。
A寝台の上段です。天井裏に相当する空間なので屋根の曲面が迫っており、窓が無いため小さな覗き窓(画面右下)が付いています。下段と違ってクッションが分割されていないので寝てしまえばこちらの方が快適ですが、頭上の空間が狭い上に梯子を使って出入りするという不便さがあります。寝台料金は9,450円です。
下段を座席にした時は上段は天井の方へ引き上げられます。ただし「銀河」は朝早く終着駅に着くので座席への転換は行いません。
浴衣は国鉄時代の柄でした。スリッパは、昔は写真のような使い捨てではなく、公共施設などでよく見かけるビニール製だったと思います。
A寝台車のトイレは洋式と和式が1つずつあります。B寝台車は和式が2つです。国鉄時代はグリーン車やA寝台車のみ和式・洋式両方のトイレを備えるのが普通でした。
1号車以外はB寝台です。B寝台は普通車相当の寝台です。車体の横方向に置かれた2段ベッドで、幅は70cmです。この様式はそれまでの3段ベッドに替わり、1974年に新大阪-熊本・長崎間の「あかつき」と新大阪-大分間の「彗星」で初めて登場しました。「銀河」には1986年から2段式のB寝台が使われています。寝台料金は上段、下段とも6,300円です。
写真の車両は初期形で、下段を座席として使用する時はA寝台と同様上段が上方へ引き上げられます。しかし、もともと下段に座っても頭がぶつからない位置に上段があるため、1976年以降の車両は上段が固定されています。
東京-大阪間の普通運賃は8,510円、急行料金は1,260円です。
一時期は機関車正面に取り付けられたヘッドマークや食堂車の営業が東京発着の列車に限られており、また運転本数も多かったことから、かつて東京駅はブルートレインを撮影する鉄道ファンの姿が多く見られました。「銀河」の廃止後、東京発着のブルートレインは「富士・はやぶさ」のみとなりますが、これも2009年には廃止されると言われています。