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音楽
「雨」
BlueRibbon作曲
2008年3月4日~15日撮影
東京駅 浜松町付近 品川駅
川崎-鶴見間 横浜駅
廃止直前の「銀河」を東京近辺で撮影しました。
上り列車が東京駅に着くのは午前6時42分。通勤電車が慌ただしく出入りする中、優等列車らしくゆっくりと入って来ます。
左に見えているのが電源車です。空調や照明などのためのディーゼル発電機を2台積んでおり、列車の運行中は轟音をたてています。
「銀河」は東京に着くとすぐに発電機を止め、回送のため機関車を反対側に付け替えます。上り列車は9番線に到着するので、このように向かいの8番線からも連結作業を見る事ができます。
「銀河」の回送列車が東京駅から田町の車庫へ向かいます。この時間、隣の7・8番ホームには東海道本線の普通列車がひっきりなしに出入りしており、夜行列車はその合間を縫って走ります。それでも、手間暇掛けて運転されるブルートレインは別世界の列車です。
3月11日の下り列車と12日の上り列車には赤い1118号機が使われました。写真は東京到着後、田町への回送です。
3月14日、いよいよ最終日です。撮影しやすい構造の横浜駅は大変な賑わいで、6番線に「銀河」が到着する直前は、本来向かいの7番線を通る列車を8番線に回す程でした。
下り最終列車の牽引機は1114号機です。集まったファンの歓声と拍手(とマナーの悪い撮影者への怒号)に包まれ、長い汽笛を鳴らして「銀河」は走り去りました。
そして3月15日。写真は川崎-鶴見間を走る上り最終列車。牽引機は1112号機です。あと20分足らずで東京駅です。昨夜東京を出た下り列車もあと1時間足らずで大阪駅に着きます。間もなく「銀河」の長い歴史に幕が下ろされます。
品川駅を発車する下り列車です。
利用者の少ない列車が廃止されるのは当然ですが、東京-大阪間という輸送需要の桁外れに多い区間でありながら、国鉄民営化後は何の改善もされず、夜行列車の利点を生かすことができないまま廃止に追い込まれた事は残念です。
最後の寝台急行「銀河」の廃止は単に「また一つ昭和が終わった」程度の事ではありません。JR各社間の連携が難しくなり長距離列車が運転しづらくなったと言われる昨今、大動脈の東海道本線が東日本、東海、西日本の各社に分割され、幹線としての力を発揮できず3つのローカル線に変わりつつある現象の一つと言えます。