マツダ コスモスポーツ(L10B型)
1967年登場のコスモスポーツです。エンジンは世界初となる2ローターのロータリーエンジンです。世界初のロータリーエンジン搭載車はNSUヴァンケルスパイダーですが、実用的かつ本格的に量産された車はコスモスポーツが最初です。
エンジンのみならず未来的なデザインの車体もこの車の大きな特徴です。
写真はいずれも後期型で、フロントグリルが下方に拡大され、その両脇にブレーキ冷却口が付いています。
マツダ T2000(TVA12S)
1962年登場の2トン積み3輪トラックです。道路運送車両法の改正でそれまで1500ccが上限だった小型自動車の排気量が2000ccまでに拡大されたのに合わせて発売されました。幅1.8m、最大の13尺モデルは長さ6.1メートルという大きな3輪車です。
写真の車は10尺低床一方開の荷台を持つモデルのようです。
T2000は1970年に一応生産終了となりますが、一部の業界からの強い要望により1974年まで受注生産で販売が続けられました。
スズキ ジムニー(LJ20型)
1950年代からオート三輪などを製造していたホープ自動車は、1967年にユニークな軽自動車規格の四輪駆動車「ホープスターON」を開発します。しかし、業績悪化で遊園地遊具製造に転業していた同社での量産化は困難とされ、製造権をスズキに売却。改良の上ジムニーとして1970年に発売されました。写真は空冷から水冷に変更された1972年発売のモデルです。この後1976年に排気量が550ccに拡大されます。
スズキ ジムニー(SJ30型)
1981年に登場した2代目ジムニーの初期型です。不整地では低回転時のトルクが重要となるため、初代最終型の2サイクルエンジンを引き続き搭載しています。1986年には4サイクルにエンジンに移行します。
いすゞ 117クーペ
1968年登場。ジョルジェット・ジウジアーロによるデザインの優美な車体は、当初いすゞの技術では車体外板全てをプレスで製造できず、初期型は手作業で製作されています。
写真の車は車体がプレス成形になった1973~1977年のモデルです。1978年以降はヘッドライトが角形4灯になり、ピアッツァが登場する1981年まで生産されました。