トヨタ カリーナ(A10・A30系)
1970年に登場した初代カリーナです。トヨタのセダンとしては既にカローラやコロナがありましたが、カリーナはセリカの車台にセダンタイプの車体を載せたスポーツセダンでした。
発売当初は2ドア及び4ドアセダンのみでしたが、1972年に写真の2ドアハードトップが追加されています。
カリーナのエンジンです。
1981年発売の3代目(A60系)では2ドアがなくなり、1984年の4代目(T150・160系)ではFFへの移行と同時にコロナと兄弟車になり、次第にスポーツセダンとしての独自性は薄れていきます。1996年の7代目(T210系)が最後のモデルとなり、2001年に後継車アリオンへ移行してカリーナの歴史は終わりました。
トヨタ スポーツ800(UP15型)
通称ヨタハチ。1965年発売。同時期の乗用車パブリカをベースに開発されたスポーツカーで、エンジンの非力さを補う超軽量空力ボディが特徴です。屋根はポルシェのタルガトップに似た(というかこちらが先)脱着式です。
トヨタ 2000GT(MF10型)
ヤマハ発動機の技術供与により1967年に登場。流麗なロングノーズ・ショートデッキの車体が目を引きます。
写真の車は1969年のマイナーチェンジまでに生産された前期型で、フォグランプのリムの天地がフロントグリルより大きい点で識別できます。
トヨタ 2000GTのエンジンです。直6・DOHC、ソレックス3キャブで最高出力150ps、最大トルク18.0kgm。これに5速フルシンクロMTの組み合わせで、0-400m15.9秒、最高速度220km/hという高性能ぶりです。足回りも四輪ダブルウィッシュボーンに四輪ディスクブレーキと豪華な構成です。
後期型には3速ATもありました。
2000GTの運転席です。高級感のある木製のメーターパネルにも楽器メーカーから分離したヤマハの技術が生かされています。
販売価格は238万円で、当時のクラウンの2倍でした。しかし、ほとんど手作りで生産コストが高く、営業的には赤字だったそうです。
三菱 ミニカスキッパー
1971年登場。三菱の軽自動車ミニカのクーペです。
三菱 ランサーEX
ランサーは1979年の2代目へのモデルチェンジを機にランサーEXに名称変更しました。写真は1983年登場の1800インタークーラーターボです。
ランサーはこのモデルまでFRですが、1982年にはミラージュを3ボックス化したFFのランサーフィオーレも登場し、3代目へのモデルチェンジまでEXとともに販売されました。
三菱 ジープ
1953年にクライスラーのジープ(当初CJ3A、すぐにCJ3Bに移行)をノックダウン生産したのが始まりの三菱ジープは様々なバリエーションがあります。排ガス規制や衝突安全性など近年の要求に応える事が難しくなり、1998年に生産中止になりました。
三菱 2W400
主に官公庁向けの作業車として1960年代に製造された車だそうです。左ハンドルですが輸出用ではなく、作業時の取り回しの都合でこうなっているようです。