これまた夏に外観を撮らなかった旧イギリス領事館です。先程の元町公園の正面から港へ続く基坂に面しています。
前回撮らなかった建物を概ね撮っている所を見ると、私も少しは反省していたようです。
当時私は、発売されたばかりのカメラ付き携帯電話を持っていたくせに、デジカメは持っていませんでした。従って、函館逃避行の写真はフィルム撮りです。
この旧イギリス領事館の辺りからカメラに入れていたのは、「コニカMonochromeセピア調400」というフィルムです。モノクロですが、現像処理は一般的なカラーネガフィルムと同じで、カラープリントと同じ方法でセピア調のモノクロ写真ができるという製品でした。
今ならデジカメで撮ってパソコンで処理すればセピアトーンだろうとブルートーンだろうと自由自在。たった7年前ですが隔世の感ありです。
今回は展示は見ませんでしたが、中にある喫茶店「ヴィクトリアンローズ」でお茶を飲みました。喫茶店とミュージアムショップは展示室の入館券を買わなくても入れます。なかなかいいお店です。(そりゃ、本物のイギリス領事館ですからね)
神戸、長崎と並ぶ日本三大夜景とされる函館の夜景です。画面左側から入り込んでいる暗い部分は海で、その右上に摩周丸があります。
夕方にセピアのフィルムを入れてしまったのでこの写真もセピアです。カラーは携帯電話で。
今回宿泊したホテルニューハコダテです。
この建物は1932年、安田銀行(後の富士銀行)函館支店として竣工。1968年からホテルとして営業しています。
ホテルニューハコダテが建つ海峡通り沿いにはこのような古い銀行建築がいくつか残り、その一部はホテルの他資料館などに活用されています。
このホテルは夏に来た時に見つけて気になっていたので、今回泊まってみることにしました。
看板は船の救命浮環(浮き輪)がモチーフで、入口の脇にはエンジンテレグラフ(操舵室から機関室に指示を出す装置)が飾られていました。
ハリストス正教会の鐘の音はこの辺りまで聞こえてきます。
こちらもカラー写真は携帯電話で。
函館駅前で撮った函館市電です。特に元町地区の観光に便利なので今回も乗りました。当時は一日乗車券を買うとイカのマスコットが付いた携帯ストラップをもらえました。
さて、そろそろ帰りましょうか。函館発13時40分の「はつかり22号」で、青函トンネルを抜けて盛岡まで行きます。
当時まだ東北新幹線の終点だった盛岡から「やまびこ24号」に乗り、東京に着きました。4日後にはまたあの職場へ行き、「現実」に戻らなければなりません。
結局その職場は3月一杯で辞めましたけどね。
(2000年12月撮影)