さて、これが今回の旅の目的、日本最古のコンクリート電柱です。先程紹介した操車塔がある函館市電十字街停留所の近くにあります。
1923年、大きな火災が多発していた函館で、木製より火災に強い電柱として建てられました。
現在のコンクリート電柱と違う四角い断面が特徴です。そばにある解説板によると、高さ10m、根元の部分は47cm四方、先端は19cm四方だそうです。
張られた電線には今も電気が流れる現役の電柱です。
この写真で右の方にもう1本同型の電柱がありますが、これは後から建てられたものです。夫婦電柱と呼ばれているとか。
なお、夫婦電柱については、この写真右のものとは別の電柱がかつてあり、そちらと最古の電柱とで夫婦電柱だったとの情報もあります。その電柱は1971年に市道改良工事で撤去されたとか。
(ということは再婚?)
さて、電柱も見たし、帰りましょうか。
帰りは北斗星4号に乗りました。
どうも函館は予想外に見所が多く、ここで紹介した以外にもあちこち見て回り、随分と忙しい現実逃避になってしまいました。職場でこれだけ動き回れれば現実逃避など必要ないんですけどね。
(2000年8月撮影)