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2008年2月23日・25日 大阪駅で撮影
東京-大阪間の寝台急行「銀河」は長い歴史を持つ列車です。
この列車は太平洋戦争後の復興が進む1949年9月15日に行われたダイヤ改正で東京-神戸間に初登場。急行に名前が付くのはこの列車が最初でした。
初めのうちはエコノミークラスの車両が全くない画期的な編成でしたが、あまりに利用者が少なかったためすぐに三等車(現・普通車)が連結されるようになりました。
1960年代半ばから運転区間や本数が頻繁に変更されましたが、新幹線が博多まで完成した1975年3月10日のダイヤ改正以降は東京-大阪間1往復に落ち着きました。
1976年からは本来特急用である初代ブルートレイン20系客車が使われるようになりました。以後、車両は代替わりしていますが、ブルートレインの体裁を保っています。
近年、多くのブルートレインが利用者の減少のため廃止されていますが、「銀河」もついに2008年3月15日のダイヤ改正で廃止されることが決まりました。
この日の大阪はとても寒く、粉雪が舞っていました。
現在「銀河」に使われている客車はJR西日本宮原総合運転所の24系です。最近のブルートレインは車体の塗装面に傷みの目立つ車両も多い中、JR西日本所属の車両はよく整備され、外装が美しく保たれています。
機関車はJR東日本田端運転所のEF65形1000番台です。今日の1100号機は綺麗に洗車されています。
24系ブルートレインは製造から30年。旧型と言って差し支えない車両ですが、「銀河」に使われている車両は大きな改造を受けておらず、国鉄時代のブルートレインの姿を今に伝えています。
午後10時22分、「銀河」は東京に向けて出発しました。