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横浜港大さん橋に停泊中のザ・トパーズ

音楽
「昔日の思い出」
「ワルツ ニ短調」
BlueRibbon作曲

2007年9月23日撮影

 
左後方から見たザ・トパーズ

 ザ・トパーズは1956年就航の古い客船です。初めはカナディアン・パシフィック・ラインに所属し、1963年までリバプール-グラスゴー-ケベック-モントリオール間の定期航路に使用されました。
 その後ギリシャのグリーク・ラインに移籍。1965年からナポリ・リスボン経由ニューヨーク行きの航路に使われました。

 
氷川丸の船首越しに見たザ・トパーズ

 グリーク・ラインの倒産後はカーニバル・クルーズに移籍し、クルーズ客船に改装。船名もカルニバーレに改めました。以後、数度の移籍、改名を経て現在に至ります。

 
黄昏時に電飾を点灯する

 2003年からは日本のNGO団体ピースボートが傭船し、同団体が主催するツアー「地球一周の船旅」に同年6月以降継続して使用されています。

 
船首越しにマリンタワーを望む

 「地球一周の船旅」は当初東京・神戸発着でしたが、2005年5月出発のツアーから横浜・神戸発着になり、この記事で紹介している2007年9月出発のツアーから発着地は横浜のみとなりました。

 ライトアップされたマリンタワーが見えます。

 
ザ・トパーズの右舷ウイング付近

 2007年の時点では、ザ・トパーズは2010年に引退することになっており、それまでピースボートの傭船契約が継続すると発表されていたようです。同年暮れに発表された2008年の横浜港客船入港予定にも向こう1年分の予定が掲載されていました。
 しかし2008年に入り、1970年就航のクリッパー・パシフィックが後継船に決定。年明け早々から「地球一周の船旅」に出ていたザ・トパーズは、このツアーが終わる2008年4月限りで引退することになりました。ザ・トパーズで行われた同ツアーは17回でした。

 右舷ウイング付近です。元は定期航路用の船だったので、客室のベランダが並ぶ近年のクルーズ客船とは異なり、ずらりと並ぶ縦長の窓が目立ちます。リベットも時代を感じさせます。

 
ザ・トパーズの後方にベイブリッジ

 「地球一周の船旅」の出発は通常正午頃ですが、今回は珍しく夜の出発となりました。後方にライトアップされた横浜ベイブリッジが見えます。
 ちなみに地球一周を終えて横浜に戻るのは夜になることもありました。

 
見送りの人々

 いつもならザ・トパーズの出港時には紙テープが舞うのですが、夜間は使用禁止。代わりに活躍するのはペンライトです。携帯電話の画面を光らせて振る人もいたようです。

 
ザ・トパーズ右舷
ザ・トパーズ主要諸元
運航会社  トパーズ・インターナショナル・
シッピング・インコーポレーション
船籍国 パナマ共和国
総トン数 32,327t
全長 195.1m 全幅 26.0m
乗客定員 959名(通常)~1380名(最大)
乗組員数 550名
主機関 蒸気タービン2基
巡航速力 20ノット(37km/h)
就航 1956年4月
(1998年ザ・トパーズに改装)

 かつて外航定期客船に多く用いられた蒸気タービンエンジンを燃費の良いディーゼルエンジンに換装することなく使い続けており、クラシカルな外観と共に古き良き時代のオーシャンライナーの姿を残しています。

 

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