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2009年2月 1日

【十一】三島へ続く石畳 其の五 秋の花と実編

下長坂、通称こわめし坂を抜けて三ツ谷新田に出ました。
元和年間(1615年~1624年)に、この辺りに3軒の茶屋があり、
三つの茶屋→三ツ屋→三ツ谷と変化した地名だそうです。

下長坂から三ツ谷新田へ
下長坂から三ツ谷新田へ

集落では秋の花や実がたくさん見られました。

路上のフユサンゴ
路上のフユサンゴ

キダチチョウセンアサガオ
キダチチョウセンアサガオ

マンリョウ
マンリョウ

柿

ベゴニア
ベゴニア

下長坂の出口から1.2km程行くと道が左に曲がっていますが、
旧東海道はその右脇から分かれて直進します。
この分岐からすぐの所に右へ入る道があり、
「三島市眺望地点」という標識があります。
ちょっと行ってみましょう。
晴れていれば愛鷹山(あしたかやま)や富士山が見えるはずなのですが‥‥

三島市眺望地点からの眺め
三島市眺望地点からの眺め

全然見えません。(愛鷹山はうっすら見えますが)

気を取り直して旧東海道に戻ります。
三島市眺望地点の標識がある角のすぐ先で道は左右に分かれます。
旧東海道は右。
左へ行くと三ツ谷新田を通り抜けてきた広い道に戻ってしまいます。
ここを過ぎると坂小学校の裏です。

旧東海道は右。この先は坂小学校の裏。
旧東海道は右。この先は坂小学校の裏。

そこから約140m、法善寺旧跡碑を右に見つつ坂小学校の裏を進みます。
法善寺は元禄17(1704)年創建で、現在はこの先300m程の場所に移転しています。
道の左側にある坂小学校の校庭も法善寺の跡地です。

法善寺旧跡碑
法善寺旧跡碑

法善寺旧跡碑前の道
法善寺旧跡碑前の道。左は坂小学校。

坂幼稚園の手前で右に入るさらに細い道があります。
ここが題目坂です。
題目坂の名は玉沢妙法華寺への道を示す題目石に由来するそうですが、
現在題目石は法善寺に移されています。
玉沢妙法華寺は坂小学校のほぼ真南、直線距離で1.5kmの所にあります。

題目坂
題目坂

坂の入り口には七面堂旧跡碑があります。

七面堂旧跡碑
七面堂旧跡碑

七面堂は足利尊氏が建立したと伝えられるお堂ですが、
この碑の側面には東海道中膝栗毛で弥次さんが詠んだ

あしかわの ぶしょうのたてし なにめでて
 しちめんどうと いうべかりける

という歌が刻まれています。
多少時間に余裕はありますが、しち面倒は避けてとっとと行きましょう。

題目坂は長さ85m程で、その大部分が階段になっています。
坂が終わるとまた広い道に合流し、
その先50mの市の山新田交差点でバス通りと合流します。
この辺りから市の山新田です。

市の山新田の道標
市の山新田の道標

バス通りとの合流地点にある道標によれば、
目指す三島まではあと35町(3.8km)。残り1里(36町)を切りました。

2009年2月 1日 17:26 | カテゴリー:東海道スタンプラリー