2008年7月 7日
星の時間 人の時間
妹夫婦は今日から新婚旅行らしいです。
婚姻届は去年の2月14日に出したと言っていました。
バレンタインデーに結婚して七夕に新婚旅行ですか。
七夕と言えば、織女星と牽牛星の伝説です。
織姫と夏彦が結婚したら夫婦生活が楽しくて働かなくなったから、
引き離されて年に1度しか会えなくなったというあの話です。
夫婦なのに1年に1回しか会えなかったら悲しいですね。
しかし、よく考えてみると、そうでもないかもしれません。
「ゾウの時間 ネズミの時間」という本によれば、
動物の寿命はだいたい体重の4分の1乗に比例するそうです。
そして、小さな動物ほど心臓の動きが速く、
哺乳類の一生の間の心拍数は、寿命の長短に関係なく、
だいたい20億回くらいなのだとか。
著者はこの本の中で、一生を生き抜く感覚は、
寿命の長さに関係なくどの動物も同じなのではないかと述べています。
ただし、人の場合はちょっと法則から外れるそうです。
また、恒星の寿命はだいたい質量の3乗に反比例すると言われており、
動物とは逆に重い方が短命です。
だから単純には比較できませんが、もし比べたらどうでしょう。
太陽の寿命は100億年と言われています。
織姫すなわちベガの質量は太陽の2.6倍ですから、
100億を2.6の3乗で割るとだいたい寿命は5.7億年という事になります。
同様に、夏彦すなわちアルタイルの寿命は20億年です。
人の一生は80年として、だいたい25億秒くらいです。
星の1年が人のどのくらいに当たるかは、
ベガの数値で計算すれば約4.4秒、アルタイルでは約1.3秒になります。
適度な距離を保ちつつ、ずっと一緒にいるために、
織女星と牽牛星の伝説にあやかって
7月7日を結婚記念日にするのも良さそうです。