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2008年4月23日
【振り出し】日本橋迷走
構想二十数年、準備期間約2年という無駄に長い計画期間を経て、
いよいよ東海道の旅が始まります。
まずは日本橋へ。出発点まで電車で移動してしまうところが現代人です。
日本橋駅に着いたのは午前9時40分頃。
昔は「お江戸日本橋七つ立ち」と言って早朝の出発が常識でしたが、
今回はそういうわけにはいきません。
日本橋郵便局で風景印を押してもらう必要があるので、
窓口が開く午前9時より早い出発はできないのです。
まあ、それにしたって
あと1時間くらい早く着いても良さそうなものですけどね。
まずは出発点となる日本橋の確認なのですが、着いた所はなぜか江戸橋。
こんなに近い場所なのにどうして迷うのでしょう。
袂の古いビルを気にしつつ、日本橋の方へ移動します。
これが日本橋。画面奥が京都方面。
初代日本橋は1603年に架けられ、翌年には五街道の起点に定められました。
その後19回の架け替え、修復を経て、1911年に現在の日本橋が完成しました。
橋の中央には日本国道路元標が埋め込まれています。
橋の中央部の路上。手前のセンターラインの所に道路元標が埋め込まれています。
これが道路元標。
橋の袂にあるレプリカ。
日本橋を撮影している間に10時を過ぎてしまいました。
早いところ郵便局へ行って風景印をもらいたいのですが、
日本橋郵便局の場所がわかりません。
地下鉄の駅にある周辺の地図には、単に「郵便局」としか書かれていません。
この周辺には意外と郵便局が多くて、どれが日本橋郵便局やらわかりません。
日本橋の袂の交番で聞けば良かったな、と思いつつさまよっていたら、
ようやく屋上に郵便マークのある大きな建物を発見。
よく見れば、さっき気になった江戸橋の袂にある古いビルの隣です。
大き過ぎて見えなかったみたいです。
手前が日本橋郵便局。
ちなみに後で調べたら、この古いビルは三菱倉庫の本社でした。
1930年竣工で、2011年までに建て替える計画があるとか。
日本橋郵便局の風景印は日本橋と前島密の胸像です。
切手は「東京の四季の花・木II」の菊です。
ここは皇居に近いのでこの切手を選びました。
日本橋郵便局の風景印。
風景印をもらって再び日本橋まで戻ると既に10時40分。
やれやれ、何とも先が思いやられますが、これでいよいよ出発です。
とっとと京都目指して歩き始めましょう。
ハナカイドウがさいています。後ろのビルは1930年竣工の野村證券本店。
日本橋の袂にあります。
東京駅の前を通り抜け、京橋、銀座、新橋、浜松町と
私にとってお馴染みの地名が続きます。
増上寺へと続く大門交差点で東京タワーが見えました。
大門交差点から見た東京タワー。
この東京タワーも不思議な建物です。
高さは332.6m。
日本一高いビルである横浜ランドマークタワーの高さが295.8mですから、
東京タワーは周辺のどのビルよりも高いはずです。
ところが、先日皇居前から東京タワー目指して歩いてみたら、
この東京で一番高いはずの建物を、あろう事か途中で見失ってしまいました。
こんなに大きな物が近くにあるのに見えないなんて、
何だかおもしろいですね。
金杉橋
大門から少し歩くと金杉橋があります。
ここは永代橋と共に島送りの舟が出る場所でした。
一応、永代橋から舟に乗るのは二度と戻って来られない者で、
この金杉橋から乗る者は戻れるあてがあるという事になっていますが、
実際はそのような決まりがあったわけではないそうです。
かつてはここまでが江戸市中とされていました。
というわけで、私もいよいよ江戸を離れます。
(舟には乗りません)
高輪大木戸跡
さらに30分程歩くと、高輪大木戸跡があります。
江戸府内の入り口に治安維持と交通規制を目的として設けられた木戸も、
江戸時代後期には廃止されていたそうです。
今は片側の石垣が残るのみです。
時間はちょうど正午。これでいよいよ江戸ともお別れ‥‥って、
日本橋から一体何回の「いよいよ」があったんでしょうね。
さて、今日はどこまで行けるでしょうか。
2008年4月23日 06:54 | カテゴリー:東海道スタンプラリー