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2008年4月18日
凝り過ぎ
2月21日の「思いは遙か東海道」で発表したとおり
東海道を旅して風景印を集めることにしました。
私は東京在住なので日本橋から歩き始めます。
出発点の近くには日本橋郵便局があります。
最初の宿場町品川は、かつての宿場の周辺に風景印のある郵便局がないので、
少し街道から外れますが大井町の品川郵便局まで行くことにしました。
次の川崎は、街道沿いの川崎市役所通郵便局に風景印があります。
その次の神奈川は、横浜西神奈川郵便局です。
以上、日本橋以外は事前に宿場周辺の郵便局を回って確認しました。
風景印は、切手さえ貼ってあれば大抵どんな紙にでも押してくれます。
しかし、ここはひとつ東海道の旅にふさわしい物をと思い、
歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」の絵はがきを用意しました。
東京国立博物館のミュージアムショップで売っている55枚セットは
そのままプレゼントにも使えるような立派な化粧箱入りです。
完成したらいい記念になるでしょう。
そこまでするなら切手にも凝りたいところです。
東海道五十三次の切手と言えば、国際文通週間。
毎年秋に発行されるこの記念切手には、
よく歌川広重の東海道五十三次が使われます。
しかし、なぜかこの切手の額面は高額です。
まあ、高いと言っても近年の物で110円から130円ですが、
全部で55枚必要ですから、全て50円切手にした場合との差額は
最終的には3000円以上になります。
また、一度に全ての宿場の絵柄が発行されるわけでもありませんから、
揃えるなら古い切手を探して買い集めることになります。
今までに全ての宿場が発行されたかどうか知りませんが、
あまり古い時代の切手は高価な上に探すのも大変です。
例えば、ウェブで通販をやっているあるお店で調べたところ、
1962年発行の日本橋が580円、1961年の箱根が790円、
1959年の桑名が980円、
1960年発行の蒲原に至っては1600円でした。
それなら、五十三次でなくてもいいから、
その土地と関連の深い絵柄の物を探してみましょう。
手っ取り早いのは「ふるさと切手」です。
地域限定の切手ですが、東京中央郵便局などでも手に入ります。
記念切手や特殊切手の多くは額面が80円ですが、
ふるさと切手は額面50円のものも少なくありません。
風景印は最低50円の切手が貼ってあれば押してもらえるので好都合です。
ところが、東海道の宿場の4割を抱える静岡県の切手が、
調べてみると意外に少ないのです。
そこで、宿場町の自治体が市町村の花や木に指定している植物を調べ、
他の地域のふるさと切手に該当する物があれば使うことにしました。
例えば、原宿がある沼津市の花はハマユウですが、
「東京の四季の花・木VI」という4枚組のふるさと切手にハマユウがあるので
これが使えます。
(ちなみに沼津宿は別の切手を用意しました)
東京のふるさと切手は種類が多く、神奈川県の宿場でも、
川崎(市の木・ツバキ)と戸塚(横浜市戸塚区の花・サクラ)で使います。
ところで、宿場にちなんだ50円切手を55種類も集められるのでしょうか。
50円切手は2007年度に23種類、2006年度には32種類も発行されています。
もちろん、2008年度も記念切手やふるさと切手の発行が予定されています。
その中に50円切手がどのくらいあるのかわかりませんが、
私が東海道を歩いている間にも発行されるでしょう。
東京中央郵便局では在庫がある限り過去の切手も販売されています。
人気の高いふるさと切手は再発行されることもあります。
郵便局で手に入らない過去の切手は、額面より若干高い程度なら
コレクター向けの専門店で買ってもいいでしょう。
どうしても宿場町にふさわしい切手が無かったら、
ちょうどその宿場に着いた頃に発行された切手でもいいでしょう。
それも無ければ、もう50円切手なら何でもいいです。
折しも昨年10月1日、郵政民営化と同時に新しい50円普通切手が発売されました。
今までの50円切手も在庫がある限り販売されますし、
慶事用50円切手も加えれば、これだけでもう3種類です。
(さすがに弔事用50円切手を使うのは気が引けますが)
手前は品川宿の絵はがき。左上は五十三次の絵はがきが入っている箱。
中央のふるさと切手は小田原城、河津桜、東京の四季の花。
と、そんな事をやってもたもたしていたら、
「今年はいよいよ東海道を歩く」と宣言してから2箇月も経ってしまいました。
ようやく日本橋から箱根の先あたりまでの切手を集めて、
ついに今日出発‥‥のはずだったのですが、悪天候のため延期。
やれやれ、こんな調子で果たして京都まで行けるのでしょうか。
2008年4月18日 21:22 | カテゴリー:東海道スタンプラリー