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2007年10月13日
同じ事です
先日電車に乗ったら、向こう側の席に座った女性が化粧を始めました。
暫くしてまた見ると、一通り作業を終えたようで、
鏡だけを残して道具を鞄にしまっていました。
最後に、肩に乗るほどの長さの髪を、
手で両脇にパサッ、パサッと除けて完了です。
その様子を見ていて、私は髭を剃らずに出て来た事を思い出しました。
午後から出掛けるときは、午前中ついのんびりしてしまい、
慌てて家を飛び出すこともしばしばなのです。
私は鞄から髭剃りを取り出しました。
髭剃りと言っても、ビョイーンと音のする電動式ではありません。
勿論、家庭でよく使われるT字形の髭剃りでもありません。
手の平に収まるマッチ箱程度の大きさの、手動式の髭剃りです。
頭の部分がローラーになっていて、肌の上で転がすと髭が剃れます。
プチプチと小さな音がしますが、電車の騒音に掻き消され、
誰にも聞こえないでしょう。
プチプチ‥‥。
ふと見ると、先程化粧をしていた女性が、
奇異の念を抱いた目でこちらを凝視しています。
確かに、電車の中で髭を剃るなんて変でしょう。
でも、あなたにだけはそんな目で見られたくありません。
2007年10月13日 14:50 | カテゴリー:よしなしごと