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2007年10月21日
鉄道の日と結婚式
10月14日は鉄道の日です。
日本最初の鉄道が開通したのは明治5年。
記念式典が旧暦の9月12日に開催されました。
この日は新暦では10月14日に当たるため、
開業50周年の1922年から10月14日を鉄道記念日と制定。
1994年から「鉄道の日」に名前が変わりました。
毎年鉄道の日の前後には様々な鉄道関連のイベントが開催されています。
日曜日と重なった今年は、鉄道博物館開館というビッグイベントがありました。
この日に開館することは、
去年の交通博物館閉館の時には発表されていましたから、
当然私も開館初日に‥‥行くつもりだったのですが、
よりによって妹の結婚式と重なってしまいました。
鉄道開業の頃、横浜とは、横浜港周辺のごく狭い地域を指す地名で、
当時の横浜駅は、横浜港に程近い現在の桜木町駅でした。
大雑把に言えば、現在の観光地としての「港・横浜」だけが横浜だったわけです。
妹の結婚式は、横浜港を見下ろす丘の上の、小さな教会で行われました。
桜木町駅からは離れていますが、昔からの横浜、鉄道発祥の地です。
青いクワイアローブを着た女性が
祭壇の横の小さなパイプオルガンでお馴染みの曲を弾き始めると、
ウエディングドレスを着た妹が父と一緒に入って来ました。
2人がバージンロードの途中で立ち止まると、
祭壇の方から妹の夫となる人(とっくに入籍済みですが)が歩み寄り、
妹を連れて祭壇の前まで戻ります。
牧師さんが愛について説いた聖書の一説を紹介し、
例の「健やかな時も、病める時も‥‥」という質問を2人にします。
自称クリスチャンの妹のおかげで、
キリスト教の結婚式を初めて実際に見ることができました。
披露宴も素晴らしいものでした。
妹のお友達が披露してくれた歌が印象的でした。
ブーケトスでは、妹の勤め先の人が幸運に恵まれました。
早く実現するといいですね。
ブーケトスの瞬間
ところで、事前にわかっていた事ですが、
妹は私や両親にまで引き出物を用意してくれていました。
特に私の物は、他の人たちとは違う特別な品物だとか。
帰宅して、早速包みを開けてみると‥‥
ロンドンとベネチアを結ぶ、1920年代の豪華列車を再現した、
ベニス・シンプロン・オリエントエクスプレスのマグカップです。
やっぱり今日は鉄道の日でした。
妹よ、ありがとう。素敵な結婚式ができてよかったね。
2007年10月13日
同じ事です
先日電車に乗ったら、向こう側の席に座った女性が化粧を始めました。
暫くしてまた見ると、一通り作業を終えたようで、
鏡だけを残して道具を鞄にしまっていました。
最後に、肩に乗るほどの長さの髪を、
手で両脇にパサッ、パサッと除けて完了です。
その様子を見ていて、私は髭を剃らずに出て来た事を思い出しました。
午後から出掛けるときは、午前中ついのんびりしてしまい、
慌てて家を飛び出すこともしばしばなのです。
私は鞄から髭剃りを取り出しました。
髭剃りと言っても、ビョイーンと音のする電動式ではありません。
勿論、家庭でよく使われるT字形の髭剃りでもありません。
手の平に収まるマッチ箱程度の大きさの、手動式の髭剃りです。
頭の部分がローラーになっていて、肌の上で転がすと髭が剃れます。
プチプチと小さな音がしますが、電車の騒音に掻き消され、
誰にも聞こえないでしょう。
プチプチ‥‥。
ふと見ると、先程化粧をしていた女性が、
奇異の念を抱いた目でこちらを凝視しています。
確かに、電車の中で髭を剃るなんて変でしょう。
でも、あなたにだけはそんな目で見られたくありません。