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2006年12月26日
長音三声
船の汽笛に、「長音三声」という鳴らし方があります。
文字通り、長い音を3回鳴らすやり方で、
感謝、お別れといった意味があるそうです。
横浜港の大さん橋に来る船は氷川丸の前を横切ります。
横浜に来た外国の客船は、大さん橋を離れると、
氷川丸の長音三声に送られてベイブリッジをくぐりました。
12月25日は氷川丸の営業最終日。
同じ会社が運営するマリンタワーも同時に営業終了です。
私も午後から氷川丸に乗船し、船上で別れを惜しむことにしました。
乗船口に続く通路には行列が出来ていましたが、10分程で乗り込めました。
前にも見たことがある船内を、もう一度時間を掛けてゆっくり見学。
写真も撮りながら、営業終了となる午後6時半になるのを待ちました。
氷川丸Aデッキのプロムナードから見えるマリンタワー
色々迷った末、私はブリッジの下のデッキに上がり、
後方にある煙突の横からマリンタワーを見通す位置にカメラを構えました。
お別れの汽笛が鳴らされる時をしっかり記録します。
汽笛は煙突の正面側に付いていますから、ここは最も大きな音が聞こえる場所です。
ビデオですから、びっくりしてカメラが動かないように、
手すりに肘をついてしっかりと構えます。
長音三声。
マリンタワーの照明が消えると、船上の人々から拍手が沸き起こりました。
どこで鳴らしているのでしょうか。他の船からの長音三声も聞こえます。
営業終了に先立つ12月21日、日本郵船が氷川丸の処遇について
同社のウェブサイトで発表しました。
それによると、氷川丸は今まで通り山下公園で保存されるそうで、
来年春から1年掛かりで保存のための整備を行うとのことです。
開港150周年を迎える2009年に展望台の営業を再開するマリンタワーとともに
将来に向けて残されることになり、ほっとしました。
ところで、予めわかっているのに
大きな音がするとびっくりして飛び上がってしまうのは何故なのでしょう。
2006年12月26日 23:01 | カテゴリー:のりもの