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2006年11月 7日

人の振り見て我が手紙

かなり前の事ですが、当時勤めていた会社の上司から、
「これをよく読んで参考にするように」と、1通のメールが転送されて来ました。
そのメールは、社外の人から上司に宛てられた私信でした。

上司はそのメールを私に示し、
「この人のように常に積極的な態度で、向上心を持って仕事に励んで欲しい」
と言いたかったようです。
しかし私信ですから、メールの内容自体は私の仕事に直接関係ありません。
こんなメールを転送されては、むしろ上司に対して不信感を抱いてしまいます。

このメールを書いた人は、自分の気持ちを一生懸命上司に伝えようとしたのに、
上司がそれを第三者に読ませたと知ったらどう思うでしょう。
転送した事がメールを書いた当人にばれなければいい、とは言えません。
このメールを転送された私は、
当然、自分のメールも同じようにして第三者に読まれている事を疑うわけです。
この一件だけで上司を悪い人と決めつけるつもりはありませんが、
厚かった信頼の一角が崩れてしまったのは残念ながら事実です。

電子メールの手軽さからついこんな事をしてしまったのでしょうが、
「悪意は無いけどデリカシーも無い」と言わざるを得ません。

ところで私は、直筆の手紙を回し読みされた経験もあります。
ラブレターがよっぽど嬉しかったみたいで‥‥。
まあ、彼女と友達との信頼関係は当事者にお任せしますから、
せめて私にはばれないようにして欲しいと思います。
(というか、自分でばらすなよ)

男運が悪いと嘆く女性は、運が悪いのではなく、
実は自分の行動が質の悪い男を呼び寄せているといいます。
もちろん男性についても、また男女間以外についても同じ事が言えます。
自分の周りには、自分と同じレベルの人が集まって来るものです。

上司にしろ恋人にしろ、平気で手紙を回し読みしてしまうような人が
私の周りの人、つまり、自分と同じレベルの人だったわけです。
私自身はもちろん、もらった手紙を他人に読ませたりはしませんが、
それに似た行為を知らず知らずのうちにやっていたのでしょう。
次に出すラブレターが回し読みされなかったら、
私も少しは成長した、ということにしましょう。

01:26 | カテゴリー:よしなしごと