2006年8月29日
アメリカの健康的な食生活
ちょっと前の雑誌なのですが、「プシコ」という月刊誌の2006年5月号に
アメリカで研究された健康的な食生活についての記事がありました。
アメリカ国立がん研究所によると、がんを予防する効能の高い食品は、
野菜や果物、豆類など植物性の食品で、動物性食品は含まれていないそうです。
また、ハーバード大学やコーネル大学の栄養学者は、
健康のためにアジアの昔ながらの食生活を見習おうと言っています。
その内容は、大雑把に言うと、野菜、果物、豆類、穀類を毎日食べ、
卵や鶏肉は週1回、赤身肉は月1回にしなさい、というものです。
この健康的な食生活のキャンペーンを続けた結果、
あの「牛肉大好き」なアメリカ人の野菜摂取量は1995年に日本人を上回りました。
そして、その年のがん死亡率は日米間で逆転したそうです。
なるほど、健康の次に大切なのは経済ですよね。
アメリカがどうしても日本に牛肉を売りたい理由が何となくわかりました。
牛肉の消費が減ったら酪農家のみならず飼料の生産業者も大変です。
そりゃ必死ですよね。
一刻も早くこの状況を救うためには、
危険部位の除去なんかいちいち確認していられませんよね。
ちなみに、ハーバード大学やコーネル大学の研究者が参考にしたのは
昔の日本人が食べていた食品だそうです。
参考文献
ほどほどのススメ 第5回 粗食もほどほどに
藤田紘一郎
月刊プシコ2006年5月号 ポプラ社