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2006年2月11日
箱庭の飛鳥
豪華客船「飛鳥」を運航する郵船クルーズのサイトから
飛鳥のスクリーンセーバーをダウンロードできます。
世界地図の昼の部分は明るく、夜の部分は暗く表示され、
航海中の飛鳥の位置までわかってしまう
ユニークな世界時計のスクリーンセーバーです。
私が使っているのは液晶モニターなので、
本来スクリーンセーバーは要らないそうですが、
おもしろいのでインストールして時々ながめています。
今年のお正月、出航を目前に控えた飛鳥を横浜港で眺める機会がありました。
出航後、スクリーンセーバーを見て、
今日はシンガポールだ、インドネシアだと居場所を知るのが
なぜか日々の楽しみでした。
この感覚は何でしょう。
列車の模型は、ただ置いてあっても鉄道好きの人が注目するだけですが、
ひとたび線路の上を走ると、子供も大人も、鉄道ファンでない人も、
その走りについ見入ってしまいます。
飛鳥のスクリーンセーバーは、交通博物館の鉄道模型さながらに、
世界地図の中を飛鳥が移動します。
飛鳥そのものが見えるわけでもないのに、毎日見てしまいます。
飛鳥は南方の海を北へ向けて進み、日本に近付きます。
そして今朝、遅めに起きてスクリーンセーバーを見たら、
画面の真ん中にこう書いてありました。
2006年2月11日、客船「飛鳥」は全てのクルーズ航程を終了いたしました。
長らくご愛顧いただき、まことにありがとうございました。
飛鳥の居場所を知らせる印は、世界時計の東京の所にあります。
帰って来ました。これで終わりです。
私にとってはこれといった縁もない船ですが、何だか感慨深いのが不思議です。
1ヶ月に渡るクルーズで、乗っていない私までも楽しませた飛鳥は
きっと素晴らしい船です。
乗らない船で1ヶ月楽しめた私は安上がりな船好きです。
2週間後には「飛鳥II」の命名式があります。
1ヶ月後には、飛鳥がドイツの客船「アマデア」に生まれ変わって横浜に来ます。
まだまだ楽しめる「飛鳥」です。
2006年2月11日 11:45 | カテゴリー:のりもの