2006年2月18日
銀河IIの邂逅
見慣れないアドレスから電子メールが届きました。
私のサイトの記事「練習船銀河II一般公開」を見てくださったそうです。
しかもその方は、私が名古屋で銀河IIを見学した時に
実習生として乗っていたのだそうです。
航海中に撮った写真を送っていただいたので、
私の銀河IIのページに掲載させていただきました。
初めは、もともとあった銀河IIのページの最後にその写真を載せて、
簡単な説明文を書くつもりでした。
ところが、その学生さんから頂いたメールの内容を思い出すと、
もっと色々書きたくなり、結局新たに1ページ作ってしまいました。
私信ですから内容の紹介は差し控えますが、
船員の仕事があまり理解されていないという言葉には大きく頷きました。
私自身が理解していませんからね。
我々は普段、石油がどうやって運ばれてくるかなどに
思いを巡らせることはほとんどありません。
NHKのプロジェクトXで、巨大タンカー「出光丸」の事を知っても、
数日後には忘れてしまいます。
海賊なんてフック船長ぐらいしか知りません。
一通りの「知識」はあっても、「理解」はしていないと言えそうです。
戦時中、「ガソリンの1滴は血の1滴」などと言われたそうですが、
実は今だってそうなのです。
まあ、海運関係者でもない上に道楽でバイクに乗っている私ですから、
今更そんなことを言っても説得力は無いのですが、
学生さんの熱意に動かされたとでも言いましょうか。
私のサイトの記事は、全て私が実際に見聞きした事です。
こうして改めて船について考える機会を得られたのも、
実際に練習船を見に行ったからでしょう。
そうして書いた記事を発表し、
その記事を読んでくれた訪問者から良い影響を受ければ、
個人サイトを公開する甲斐もあるということです。
コンピューターネットワークは、通信手段に過ぎません。
大事なものはネット上にはありません。
通信回線の向こうにいる誰かが持っています。
2006年2月18日 23:54 | カテゴリー:のりもの