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2006年1月 1日
零戦人生
太平洋戦争については、自分なりの歴史観を元に総括したいと以前から思っています。
というのも、小・中学校時代に聞いた戦争の話が、
どれもこれも戦争に対する嫌悪感ばかりが強く、後味の悪いものだったからです。
今考えれば、反戦を強要するような教育は洗脳と同じで、
明らかに間違った反戦教育です。
戦争に対し否定的な意見を吐く者は「非国民」とする軍国主義時代の教育と、
本質的には何ら変わりません。
私のような戦争を知らない世代は、
過去の戦争について事実をできる限り詳細に知り、
そこから自分で結論を導き出さねばなりません。
(恐らく多くの人は戦争に否定的な意見を持つでしょう)
丁度大晦日にNHKで零戦の番組を放映していたので、
改めてそんな事を考えてみたのです。
零戦といえば、太平洋戦争の緒戦における高い戦果や、
「積乱雲と零戦は避けてよい」という米軍の命令などが有名です。
反面、運動性能を高めるための極端な軽量化のため機体の強度が低く、
防御力や急降下時の速度において米軍機に劣っていたことも、
零戦の弱点としてよく知られています。
さすがに設計陣は零戦の欠点をよく理解しており、
海軍に対し何度も改良の提案をしたそうです。
しかし、重量の増加や弾薬搭載量の減少を伴うため、
戦闘力の低下につながるとして受け入れられなかったそうです。
メーカーから欠点を指摘され、戦闘能力を落とす提案を受け入れるのは、
海軍のプライドを著しく傷つける事だったのかもしれません。
しかし、結局それが航空機部隊の壊滅を招き、
敗戦へと繋がっていったわけです。
小・中学校時代には成績優秀で難関高校に入学できたものの、
その後は意地を張ってばかりで、
卒業後は暫く今で言うところのニートになっていた自分と
何だか似ている所があるような気がします。
大上段に構えて偉そうな事を言ってみたところ、
棚に上げてあった自分の欠点が発覚。
歴史を学ぶことの大切さを知った年末でした。
前回、12月26日の記事で、自分の欠点と向き合えない話をしましたが、
新しい年を迎えるに当たって早速一歩前進。めでたしめでたし。
(こんな調子でいいのか?)
2006年1月 1日 22:43 | カテゴリー:のりもの