東京行きオリエント急行は、9月7日に16両編成でパリを発車しました。
全車が日本に上陸したものの、編成長や重量などの都合で日本国内を走ったのは11両でした。
ここでは国内を走った各形式を紹介します。
左から1号車、2号車、3号車。
4号車。
6号車は標記がスペイン語。
7号車はLX20。こちらが通路側。
7号車の反対側。こちらが客室側。
1号車 控車
マニ50 2236
片側の連結器と幌を
オリエント急行と同じものに交換した控車です。
もともと荷物車なので
リネン類などの倉庫としても使われました。
2~7号車 寝台車
2号車 WLA LX16 3487
3号車 WLA LX16 3472
4号車 WLA LX16 3537
5号車 WLA LX16 3480
6号車 WLA LX16 3542
7号車 WLA LX20 3551
10室の個室を持つ寝台車。
中央の4室が1人用で残りが2人用のLX16と、
全室2人用のLX20があります。
6両とも1929年製。
外観は塗装以外プルマンと変わらない。
8号車 バーサロンカー
ARP 4164
後述のプルマンカーと同型でしたが、
トランブル用に改造された車輌です。
1929年製 1951年改造。
車端寄りの四角い窓の所が個室。
アーノルトのNゲージとは定員が異なる。
9号車 プルマンカー
WSP 4158
オリエント急行では食堂車として使われますが、
本来は座席車です。
2人向かい合わせの席10組と4人用個室2室があります。
1929年製。
腰板部にPRESIDENTIELLEの標記あり。
この写真で左側が調理室。
10号車 食堂車
WR 3354
これはフランス大統領用に改造された車輌で
テーブル配置が異なる変形車です。
PRESIDENTIELLEの愛称あり。
1927年製 1953年改造。
11号車 荷物車
D 1286
車内は大幅に改造され、
ディーゼル発電機とキッチンがあり、
側廊下式になっています。
1928年製。
こちらが個室側。
こちらが通路側。
12号車 寝台車
WLA YU 3909
2人用7室、3人用4室の個室があります。
ちなみに3人用は3段ベッドです。
来日編成ではスタッフ用寝台車として使われました。
1949年製。
13号車 控車
オニ23 1
廃車になっていたナハネフ23 8を改造した控車です。
車内はハイビジョンシアターになっています。
1968年製 1988年改造。