クモハ101保存記念
伊豆急100系が走っていた頃
伊豆急行の100系が引退しました。
ちょっと国鉄っぽいけどやっぱり国鉄ではない、独特の雰囲気を持つ車輌でした。
開業時に用意された22両のうちの1両であるクモハ100形101号が
製造元の東急車輌で保存されることになりました。
これを記念して、現役時代の100系の写真を公開します。
(平成元年3月20・21日撮影)
クハ150前期形です。
昭和36年の開業時の伊豆急顔です。貫通扉に付けられた縦書きの行き先表示板が時代を感じさせますね。
この形式は11両中9両がこの顔です。このほか唯一の後期形160号と、中間車から改造の161号がありました。
クモハ110後期形です。
100系は昭和39年製からこの顔になりました。この形式は124~128号の5両が後期形です。129~131号は中間車からの改造車です。
なお、両運転台のクモハ100形には後期形が存在しません。
クハ1500形です。
老朽化したクハ150形から取り外した機器類を新造した車体に移植した車体更新車です。座席も4人向かい合わせのボックスシートから 転換式に変更。冷房も取り付けられました。クモハ110形を更新したクモハ1100形と常に2両1組で使われました。
昭和54年と58年に1組ずつ改造されましたが、以後は途絶えてしまいました。
サロ1800形「ロイヤルボックス」です。
かつて伊豆急にはグリーン車がありましたが昭和61年に廃止されました。その翌年に登場した豪華車輌がこれです。元グリーン車のサハ180形からの改造で、中央の扉を挟んで写真右側が喫煙室、左側が禁煙室になっています。車内には海側に窓向きにもなる1人掛座席、山側に4人掛ボックスシートが並んでいます。
この形式は1両のみで終わりましたが、後にリゾート21にもロイヤルボックスが組み込まれました。
ロイヤルボックスを組み込んだ列車にはこのようなヘッドマークが取り付けられていました。